比較的簡単に作れて手間いらず。
ちょっと日にちはかかりますが何もしないでじっと見てるだけ。
色が変わるのを見ているだけでもあぁ、できてる、できてる。
そんな待ち遠しさもまた楽しい。
昔ながらの美味しい梅酒の基本となる分量は、
梅1kg・氷砂糖1kg・ホワイトリカー1升(1,800cc)、
この割合が、梅の効能を無駄なく抽き出すレシピです。
梅の実を水で洗い“ほし”(ヘタ(蔕)=ガク(萼))を竹串、爪楊枝などで取ります。
※梅の実は黄色になる前の青梅が一番。古来の品種である鴬宿(おうしゅく)梅が適しています。食用に皮が薄く改良された梅と違い香りとコクの有る梅酒が出来ます。
STEP1の梅の水をきります。以降水気厳禁!
“ほし”(ヘタ)作業
手作りならではの作業です。1つ1つの梅に愛情を込めて、美味しくなってねと、楽しみながら行ってください。 実は、梅酒蔵おおやまでは“ほし”(ヘタ)は取っていません。雑味の原因となるほどの(それを感じるほどの)影響はないということからです。 自家製の場合、浸け込みや保管の状態が一定でないため、“ほし”(ヘタ)のところに残った水分で雑菌が繁殖する可能性を防ぐ、という理由で“ほし”(ヘタ)を取るように紹介しています。 梅酒蔵おおやまでは高純度のアルコールに浸けるため問題ありません。 また、“ほし”(ヘタ)は梅酒の中で自然に取れて、飲む時にグラスの中にコロコロと入ってくる可能性がありますので、自家製の場合には取っておくことをおすすめします。 梅酒蔵おおやまでは、ろ過をすることでこういった固形物がビンの中に入ることをなくしています。
竹串や楊枝でぽつぽつと穴をあける作業は?
梅に穴を開ける作業は「しなくても良い」です。 必ずやらなければならないと思い込んでいる人がいらっしゃいますが、梅酒蔵おおやまでは傷の無いきれいな梅を使い、ゆっくり時間をかけてエキスを出す方法で美味い梅酒を作っています。 傷をつけると、早くエキスが出るというメリットがありますが、果実の繊維質がお酒の中に出やすくなる、雑菌を植え付けることになるかもしれないなど、デメリットもあります。冷凍梅の場合は冷凍時に細胞壁が壊れるため、エキス分が抽出されやすくなるメリットがあります。
あく抜きは?
あく抜きは必要ありません。 生梅の場合、どうしても気になる人は、ふやけや変色に気を付け4時間以内で。
梅選びのポイント!
新鮮さが大事、固くて大きいもの、傷のないもの、を選びましょう。 キットの冷凍梅は、梅酒蔵おおやま工場使用の梅果実と同じ朝採れを冷凍したものです。
梅・氷砂糖の順で専用瓶に入れます。
※氷砂糖はお好みで量を加減しても結構です。エキスの浸出には浸透圧が必要なのでなるべく全部(280g)入れることをおすすめします。
※氷砂糖の量を減らし蜂蜜を入れると、よりまろやかに仕上がります。
家庭では氷砂糖を使うのが一番簡単です。
溶け残らない、勝手に溶けてくれて手間いらず、雑味がなく梅の味を楽しめます。
ホワイトリカー35度を500cc注ぎます。
ホワイトリカー以外でも作れます。
麦や芋といった焼酎や、ウイスキーやブランデーに浸けると元のお酒の風味豊かな梅酒に仕上がります。
蓋をして冷暗所に保存します。
時々揺らして底に沈んだ糖分が均等になるようにしてください、そのままじっくり長く熟成させればより深みとコクが出てきます。
1年ぐらい浸けたら梅を取り出し、梅酒をそのまま熟成させてください。2~3年が飲み頃といわれますが、つけてすぐ3か月くらいのクリアな梅酒もフルーティで美味しいです。
※ 急激な温度変化を避ける 光を入れない
※ 足元より下の涼しいところに保管
混ぜる時には、優しくそっと。
瓶をゆすり過ぎると梅の皮がはがれたりして見た目が悪くなってしまいます。
酒税法上やってはいけないこと!
果実のお酒はレシピがないといわれるほど分量や材料が自由で、いろいろ試してみるのも楽しみですが、酒税法上やってはいけないことがあります。逆にこれを守れば果実やハーブなどをお酒に付け込んで楽しむことが特別に許されています。